突発性発疹の山場は、実は熱が下がった後にやってきます。解熱して一安心したのも束の間、赤ちゃんの体中に広がる赤い発疹、そして目の周りまで腫れぼったくなった顔を見て、多くの親御さんが「ここからが本番だった」と痛感するからです。特に顔や目の周りに発疹が出ると、赤ちゃん自身も顔の違和感にイライラし、驚くほどの不機嫌さを見せることがあります。これを巷では「不機嫌病」と呼ぶこともありますが、看護する側にとっては精神的な持久戦となります。目の周りが腫れたり発疹が出たりしている時の看護のコツは、まず「刺激を最小限にすること」です。目の周りの皮膚は非常に薄いため、大人が良かれと思って冷やしすぎたり、何度もタオルで拭いたりすると、かえって炎症を悪化させてしまいます。もし目やにで目が開きにくそうにしていれば、清潔な綿棒をぬるま湯で湿らせ、優しく取り除いてあげる程度にしましょう。スキンケアについても、医師から処方されたもの以外は、発疹が出ている間は新しい化粧品やクリームを使うのは避けたほうが無難です。次に、この時期特有の「激しい不機嫌」への対応です。目の周りが腫れていると、視界が狭まったり、肌がむず痒かったりして、赤ちゃんは常にストレスを感じています。理由もなく泣き叫び、何をしても泣き止まないこともありますが、これは脳が一生懸命に免疫を作っている最中の副反応のようなものです。「今は脳がアップデートされているんだ」と考え、親御さんも完璧な育児を目指さずに、最低限の安全と水分補給ができていれば合格という気持ちで過ごしてください。また、目をこすってしまう対策としては、爪を極限まで短く丸く整えることが最も効果的です。ミトンを嫌がる子の場合は、長袖の袖口を少し長めにして、直接指が目に当たらないように工夫するのも一つの手です。離乳食については、喉越しの良いものや、食べ慣れたものに限定し、無理に新しい食材に挑戦するのは控えましょう。目の周りの腫れや赤みは、発疹のピークを過ぎれば驚くほど速やかに引いていきます。鏡を見るのが辛い時期かもしれませんが、数日後には必ずいつもの笑顔に戻ります。親御さん自身も、この時期は家事を手抜きして、赤ちゃんと一緒に横になる時間を増やし、体力を温存してください。突発性発疹の看護は、体力的よりも精神的な忍耐が試されますが、赤ちゃんの成長の大きな節目であると前向きに捉え、この時期を乗り切りましょう。