自分ではまだ若いつもりでしたが、近所の駅の階段を上るだけで肩で息をするようになったのは、昨年の秋頃のことでした。最初は単なる運動不足だろう、あるいは少し体重が増えたせいだろうと自分に言い聞かせて、積極的に歩くように心がけていましたが、状況は一向に改善しませんでした。むしろ、夜静かに寝ているときに胸の奥からヒューヒューという微かな音が聞こえるようになり、朝起きると喉にへばりつくような粘り気のある痰が出るようになったのです。これは普通の疲れではないと感じた私は、インターネットで何科に行くべきか調べ、呼吸器内科を受診することに決めました。大きな病院の呼吸器科は、どこか重苦しい雰囲気があるのではないかと不安でしたが、診察室に入ると医師は私の話を丁寧に聞いてくれました。まず行われたのは、肺機能検査、通称スパイロメトリーという検査でした。大きく息を吸って勢いよく吐き出すだけのシンプルな検査ですが、それによって私の肺がどれだけ空気を出し入れできているかが数値化されました。結果として、私の気道は慢性的な炎症を起こして狭くなっており、典型的な咳喘息に近い状態にあることが判明したのです。医師は、かつて引いた酷い風邪をきっかけに気道が過敏になっていた可能性を指摘しました。その日から処方された吸入ステロイド薬を使い始めると、あんなに苦しかった階段の上り下りが、わずか一週間ほどで驚くほど楽になったのを覚えています。もし私が「ただの運動不足だ」と思い込んだまま放置していたら、今頃はさらに症状が悪化して本格的な喘息に移行していたかもしれません。息苦しさは、自分の肺がこれ以上無理をさせないでほしいと叫んでいる叫び声だったのです。呼吸器内科を受診して専門的な検査を受けたことで、自分の肺の状態を客観的に知ることができ、適切な治療にたどり着くことができました。同じように、階段や坂道で息が切れることを年齢のせいにしている方がいれば、一度専門の医師に診てもらうことを心からお勧めします。呼吸が楽になるだけで、毎日の生活の質が劇的に向上し、外出することが再び楽しくなるはずです。
階段で息苦しいと感じた私が呼吸器内科へ行った記録