私たちの家庭にRSウイルスが持ち込まれたのは、一歳になる息子の保育園からでした。息子は高熱と咳で数日間苦しみましたが、小児科での適切な処置により、一週間ほどで元気を取り戻しました。問題はその後の私でした。看病で疲弊していた私の体に、ウイルスは容赦なく侵入してきました。子供の看病をしている親は、自分の体調変化を二の次にしがちですが、私の場合は無視できないほどの倦怠感から始まりました。それから数時間後、喉に火がついたような痛みが走り、夜には激しい咳で呼吸が困難になりました。子供が元気になった安堵感も束の間、今度は自分が動けなくなり、家庭運営が完全に停止してしまいました。大人のRSウイルス感染症がこれほどまでにひどいとは、実際に体験するまで想像もしていませんでした。まず、子供のように「寝ていれば治る」というわけにはいきません。咳のせいで横になることすらできず、意識は朦朧としているのに体は激しく動き続けるという地獄のような時間を過ごしました。主治医には「看病による疲労と睡眠不足が、ウイルスの重症化を招いたのだろう」と言われました。大人の、特に子育て世代にとってのRSウイルスは、自身の肉体的な苦痛だけでなく、育児放棄を余儀なくされるという精神的なダメージも伴います。看病中に感染を防ぐことは極めて困難ですが、それでも「大人がかかるとひどくなる可能性がある」と事前に知っていれば、もっと早い段階で家族や外部の助けを求めるなどの対策が取れたはずです。私の症状が完全に消えるまでには三週間かかりました。その間、食事の支度もままならず、家族には多大な苦労をかけました。この経験から得た教訓は、子供のRSウイルスは、常に「家族全員の重症化リスク」を孕んでいるということです。子供が感染した際は、親もまた自分を病人予備軍として扱い、極力睡眠を取り、栄養を補給し、感染初期の微かなサインを見逃さないようにすることが不可欠です。大人の、特に働き盛りや子育て中の層がこのウイルスに倒れると、その社会的影響は甚大です。ひどい症状に苦しむ前に、このウイルスの存在を家族全体の問題として捉え、備えることの大切さを痛感しています。
家族内感染で判明した大人のRSウイルスのひどい症状