布団のかゆみ対策として、シーツやカバーをこまめに洗濯することは基本中の基本です。しかし、その洗濯方法が間違っていると、せっかくの努力も効果が半減してしまうかもしれません。ダニやアレルゲンを徹底的に除去し、肌への刺激を最小限に抑えるための、一歩進んだ洗濯の極意をご紹介します。まず、ダニ対策で最も重要なのは「温度」です。ダニは熱に弱く、五十度のお湯に二十分から三十分、六十度のお湯なら一瞬で死滅すると言われています。したがって、シーツやカバーを洗濯する際は、ただ水で洗うだけでなく、高温での処理を取り入れることが非常に効果的です。家庭用の洗濯機で高温洗浄が難しい場合は、洗濯の前にバスタブなどで六十度以上のお湯に三十分ほどつけ置きするだけでも効果があります。また、洗濯後の乾燥も重要なポイントです。洗濯で生き残ったダニがいたとしても、乾燥機の高温で死滅させることができます。コインランドリーの大型乾燥機は、家庭用よりも高温になるため、特に効果が高いと言えるでしょう。天日干しも効果がないわけではありませんが、ダニは熱を感知すると繊維の奥に逃げ込んでしまうため、死滅させるほどの効果は期待しにくいのが実情です。ただし、日光による殺菌効果や、布団を乾燥させてダニが繁殖しにくい環境を作る効果はあります。次に、洗剤の選び方と使い方です。肌のかゆみが気になる方は、洗浄成分が強すぎる洗剤や、香料が多く含まれる柔軟剤は避けた方が無難です。肌への刺激が少ない、無添加や自然由来成分の洗剤を選ぶと良いでしょう。そして、最も大切なのが「すすぎ」です。洗剤成分が繊維に残っていると、それが肌への刺激となり、かゆみの原因になることがあります。洗濯機の「注水すすぎ」機能を活用したり、すすぎの回数を一回増やす設定にしたりするだけで、洗剤の残留を大幅に減らすことができます。温度、乾燥、すすぎ。この三つのポイントを意識するだけで、いつもの洗濯が、かゆみ対策のための強力な武器に変わります。